槍が蒼然と暮れてゆく
槍先だけに残照の紅をとどめて
その時 左の肩に白い光が走った
月だ(略)
「山の時刻」 写真家 田淵行男
日本アルプスの山々を登山口から歩き始めるとその豊かな表情に驚かされます。
広葉樹が茂る登山口がやがて針葉樹へと変わり、苔むした倒木が折重なる深い森を抜けると、束の間の季節に競い合って咲き誇る花々の中、なんとライチョウと巡り会う幸運さも。
そして稜線へ辿り着いた時、目に飛び込んでくるような絶景。
この映像はそんな山の表情を集めた、名峰達の肖像画でもあります(音楽もonにしてください)。
これを観ているとあなたもカメラを持ってすぐにそこへ行きたくなることでしょう。