穂高連峰 / 奥穂高岳・北穂高岳 登山ルート

北穂高岳 涸沢ルート

上高地~横尾~涸沢~南稜取付~北穂高岳~南稜取付~涸沢 ~横尾~上高地(中級)

技術レベル:D
体力レベル:7
難易度:★★★★

涸沢から見上げる北穂高岳は凛々しく、登攀意欲をそそられます。南稜に取付けば、展望は一気に広がります。山頂に建つ北穂高小屋は北アルプス山域で最も高所に建つ人気のある山小屋です。

上高地へのアクセス

●登山データ

日程:1泊2日
歩行時間:16時間5分(登り9時間30分、下り7時間5分)
歩行距離:35km
高低差:1,600m
最高峰:北穂高岳(3,106m)
登り累積標高差:2,307m

:山荘情報
上高地

標高 1,505m

↓ 2時間

徳沢

標高 1,562m

↓ 1時間10分

横尾

標高 1,620m

↓ 3時間

涸沢

標高 2,309m

↓ 1時間20分

南稜取付点

標高 2,650m

↓ 2時間

北穂高岳

標高 3,106m

↓ 1時間

南稜取付点

標高 2,650m

↓ 45分

涸沢

標高 2,309m

↓ 2時間

横尾

標高 1,620m

↓ 3時間10分

上高地

標高 1,505m

北穂高岳 涸沢ルート詳細ガイド

ルートガイド

涸沢までは前項の奥穂高岳~前穂高岳を参照してください。涸沢小屋の後方に聳えているのが北穂高岳です。涸沢小屋脇の登山道から北穂沢沿いの道を登ります。急勾配なので、ゆっくり登るようにしましょう。北穂沢を離れて左の斜面をジグザグに登るようになると、お花畑を歩くようになります。ガレた道なので滑らないように。振り返ると涸沢のテントサイトが小さく見えています。大きな岩に矢印に書かれた所では、それに従い左へ。さらに勾配は強くなります。

お花畑を抜けるとハイマツ帯に入ります。すぐに分岐点に出ます。ここは東稜ルートとの分岐点です。東稜ルートはロープワークが必要な道になります。必ず左へ進みましょう。目の前に大きな岩壁が見えてきます。そこに取り付く地点が南稜ルート取付点になります。長い岩稜にクサリとハシゴが取り付けられています。北穂高岳に向かう南稜ルートで最も緊張する所ですが、焦らずゆっくり登れば危険はありません。ここをクリアすれば南稜ルートに乗ったことになります。

奥穂高岳方面の展望に優れた南稜ルートは岩場登りが連続します。短いクサリ場とハシゴがひとつずつありますが、難しくはありません。岩と岩の間はガレていますが、足下を確認しながら歩けば大丈夫です。途中に短いクサリとハシゴが設置された場所がありますが、落ち着いて登れば意外にスムーズに歩くことができます。しかし、転倒事故が起きる場所でもあるので慎重に。右上にピークらしき頂きが見えてくると、テントが張られた台地に乗ります。ここが北穂高岳直下のテント場で、南稜テラスといわれる所です。ここを抜けると北穂分岐に出ます。ここで穂高連峰の縦走路に合流します。右へ進路を取りましょう。いったん下って登り返したピークが北穂高岳山頂です。360度の展望を楽しみましょう。山頂のわずか下に建つのが北アルプスで最も標高の高い北穂高小屋です。テラスで一服するのが最高の贅沢です。正面に見えるのが槍ヶ岳です。そこを繋ぐ縦走路が真下に見えています。