天狗岳 登山ルート

天狗岳 唐沢鉱泉ルート

①唐沢鉱泉〜西尾根第一展望台〜西天狗〜東天狗〜中山峠〜黒百合ヒュッテ〜渋温泉分岐〜唐沢鉱泉

技術レベル: B
体力レベル: 3
登山定数 22.6
難易度: ★★

天狗岳の定番ルートとして多くの人が歩きますが、唐沢鉱泉から天狗岳の西尾根を登り、中山峠に下る周回ルートになります。上り西尾根は比較的緩やかで頂上直下は岩登りの急登となり、一方下りは黒百合平から傾斜は緩やかながら、登山道は岩が覆い尽くしており、その岩を跨いで歩く慎重な下山が必要になります。
黒百合平から唐沢鉱泉までは八ヶ岳らしい美しい苔むした道が続きます。
天気が良ければアルプスの絶景が臨め、変化に富んだルートとして、
八ヶ岳だけではなく、日本アルプス山域を代表する高山への入門トレッキングルートと言えます。

唐沢鉱泉へのアクセス

●登山データ

日程: 日帰りもしくは 1泊2日
歩行時間: 5時間40分
歩行距離: 8.56km
登り累積標高差: 932m

:山荘情報
唐沢鉱泉

標高 1,868m

↓ 1時間

枯尾峰分岐

標高 2,147m

↓ 40分

第一展望台

標高 2,416m

↓ 30

第二展望台

標高 2,502m

↓ 5分

最低コル

標高 2,478m

↓ 35分

西天狗岳

標高 2,646m

↓ 20分

↓ 55分

中山峠

標高 2,406m

↓ 5分

↓ 40分

渋温泉分岐

標高 2,187m

↓ 50分

唐沢鉱泉

標高 1,868m

ルートガイド

中央道諏訪ICから1時間ほどで唐沢鉱泉です。公共のバスルートはありません。舗装道から途中砂利道となります。唐沢鉱泉の建物手前右に20−30台程度駐車できるスペースがありますが、シーズン中の日曜・休日は朝7:00を過ぎるとほぼ満車となりますのでご注意ください。
小屋の前を流れる角名川を渡り、西尾根に向かって歩き始めます。林の中をジグザグにゆっくりと登って行きます。単調な道ですが1時間ほどで枯尾の峰ルートとの分岐、西尾根に登り着きます。ここで小休止して更に40分ほど歩くと展望が開け、南八ヶ岳の主峰が目に飛び込んできます。ここが第一展望台で天狗岳の峰上部も目にすることができます。更に30分で第二展望台。一旦少し降った後、鞍部で水分を補給してここから始まる急登に備えます。トレッキングポールを使っている人も一旦バックにしまいましょう。少し登ると森林限界を越え、岩場の登りが始まります。常に3点確保の体制と山側への荷重に心掛け、重めのバックを背負ってる方は、体重が後ろにならないよう気をつけてください。鞍部から30−40分程度で西天狗岳山頂となります。天狗岳は西天狗が最高点の標高となります。展望は目の前に硫黄岳以南の南八ヶ岳、東に金峰山、北に浅間山から蓼科山、南は御嶽山から中央アルプス、南アルプスまで360度見渡すことができます。
ここから20分ほど歩いて東天狗に立ち寄り、東谷を見ると西側と違って切れ落ちた八ヶ岳の山体が目につきます。はるか彼方の下にみどり池としらびそ小屋を見ることができます。
東天狗岳山頂から北に向けて尾根道を下ると、1時間ほどで中山峠です。
比較的展望の多い道で蓼科の山容を見ながら下ることができますが、登山道を覆う岩も増えて行きますのでご注意ください。中山峠をまっすぐ進むと高見石方面の北八ヶ岳核心部へ向かいます。ここまで来ると黒百合平は目と鼻の先。右手に伸びる木道を5分ほど進めばテントサイト、続いて黒百合ヒュッテの建物に着きます。
ここから西へ向かう下山の道は傾斜はそれほど厳しくはありませんが、渋温泉との分岐までの下山前半は登山道を岩が覆い尽くしていて、その岩を跨ぎながらの歩行となります。1歩づつ慎重に進みましょう。岩の上を跨ぐことも避けられませんが、できれば岩の下の地面を歩くように心がけると転倒の危険も少なくなるでしょう。
また縦に生えている木の根に乗ると、ほぼ間違いなく滑りますのでその前提で注意しながら歩いてください。
渋温泉分岐からは更に勾配が緩やかになりますが、美しい苔の森を歩く素晴らしいトレッキングルートです。黒百合ヒュッテから1時間半ほどで唐沢鉱泉に戻り着きます。
そのまま唐沢鉱泉でお湯に浸かることも良いですが、茅野市内へ戻る道の途中にもユニークな温泉がありますので調べてみてください。