行者小屋ルート
①美濃戸口~美濃戸~行者小屋~赤岳~行者小屋~美濃戸~美濃戸口
技術レベル: C
体力レベル: 4
難易度: ★★
南八ヶ岳初心者におすすめのコース
行者小屋から文三郎尾根をピストンして八ヶ岳の主峰に登る。
岩場を上下するため、体力は必要。
●登山データ
日程: 1泊2日
歩行時間: 9時間10分(登り: 5時間20分、下り: 3時間50分)
歩行距離: 15.9 ㎞
登り累積標高差: 1,502 m
ルートガイド
美濃戸口でバスを下りたら、左に延びる林道を歩き始めます。軽い起伏はありますが、展望はなく退屈な歩きが続きます。時々、美濃戸まで行く登山者の車が通りますので注意しましょう。美濃戸の小屋には登山者用の有料駐車場があるので、マイカーで訪れることも可能です。美濃戸には3軒の小屋が建っています。美濃戸山荘前で赤岳鉱泉に向かう北沢コースと行者小屋に向かう南沢コースが分岐します。ここは南沢コースを歩きます。
階段を下り、丸太の橋を何度か渡りながら進みます。原生林は日当たりが悪く、日中でも暗がりの中を歩くような感覚です。30分ほどで木々の間から赤岳が望めるようになりますが、すぐにまた樹林の中を進むことになります。正面に赤岳から硫黄岳に連なる稜線が見えてきます。道なりに右方向へ行くようになると行者小屋に到着です。上方には赤岳の岩稜線が見えています。
少し休憩したら、行者小屋のテントサイトを抜けるようにして進み、尾根道に取付きます。6本ほどの長い階段登りが連続します。鉄製でしっかりしていますので、危険はありませんが高度感があります。この階段を登りきったら、クサリが張られた岩場のガレを登るようになります。右に見える阿弥陀岳からの尾根道が合流したら左へ。勾配の強い岩場をわずかに登れば赤岳山頂に到着します。
赤岳山頂は北と南に分かれています。登り着いた辺りが南峰になります。山頂標識や赤岳神社の小社が祀られています。本州中部エリアの高峰が眺められる山頂です。正面に見えるのが北峰に建つ赤岳頂上小屋です。この小屋の前から八ヶ岳の縦走路が見えています。目を凝らせば、はるか先の尾根を歩く登山者の姿も確認できるはずです。眼下に見えているのが、縦走路で人気のある赤岳天望荘です。
北峰、南峰で十分に展望を楽しんだら、往路を着実に戻ります。行者小屋まで急勾配の下りが続きますので、転倒などしないように注意しましょう。