白馬岳 登山ルート

白馬大池ルート

栂池自然園~白馬大池~白馬岳~白馬大雪渓~猿倉

技術レベル: C
体力レベル: 5
難易度: ★★★

猿倉から栂池自然園に下るルートを逆に歩くコースです。こちらの方が1時間くらい短くなります。スタート地点の標高が600mほど高いからです。 
*大雪渓ルートは2023年8月27日閉鎖されますのでそれ以降は通れません                                                          ※雪渓の登山(下山)には真夏でもアイゼンが必要です。

栂池自然園へのアクセス

猿倉登山口へのアクセス

●登山データ

日程: 1泊2日
歩行時間: 10時間35分(登り: 6時間50分、下り: 3時間45分)
歩行距離: 15.7 ㎞
登り累積標高差: 1,379 m

:山荘情報
栂池自然園

標高 1,850m

↓ 1時間20分

天狗原

標高 1,900m

↓ 1時間30分

乗鞍岳

標高 2,436m

↓ 30分

白馬大池

標高 2,380m

↓ 2時間

小蓮華山

標高 2,766m

↓ 1時間30分

白馬岳

標高 2,932m

↓ 1時間25分

葱平

標高 2,290m

↓ 1時間30分

白馬尻

標高 1,560m

↓ 50分

猿倉

標高 1,230m

ルートガイド

栂池ロープウェイ自然園駅からスタート。栂池山荘ビジターセンターの前から登山道に入りますが、その前に栂池ヒュッテか栂池山荘に前泊して標高1900mの高地に広がる栂池自然園を散策するのも楽しいはずです。

登山道は最初にツガの森を下ることから始まります。ダケカンバの林に入ると、少しずつ上り勾配に変わります。展望がないので退屈かもしれませんが、焦らずにゆっくり歩きましょう。水場を過ぎると木道を歩くようになり高層湿原に入ります。小さな尾瀬のようなところで天狗原と命名されています。木道は尾瀬の物よりも歩き難いですが、植生保護のため外れないように注意しましょう。

点在する池塘の間を抜けて風吹大池に向かう分岐を左へ。しばらく行くと木道歩きは終了し、潅木帯からゴーロ状の道になります。大小の岩塊の上を歩かなければならない箇所もあるので、転倒には要注意です。さらに大きな岩の上をアップダウンするようになります。このエリアを抜けると短い雪渓を横断することになりますが、踏み跡をトレースすればアイゼンは不要です。

雪渓を抜けるとハイマツ帯に入り、すぐに広い白馬乗鞍岳山頂の一角にでます。前方に見えている大きなケルンの建つところが山頂です。小蓮華山から白馬岳山頂に向かう稜線が見えています。山頂から大きな岩が重なる斜面を下ると前方に大きな池があります。それが白馬大池です。その後ろに建っているのが白馬大池山荘。湖畔に下りたら、岩が目立つ湖畔沿いの道を辿って白馬大池山荘の玄関口に向かいます。

白馬大池山荘前の広場はテントサイトになっていて、チングルマやハクサンコザクラなどの高山植物を愛でることができます。右から上ってくるのは蓮華温泉方面からの登山道です。この方面から登ってくる人や下る人も多く見受けられます。白馬大池山荘から白馬岳山頂までは4時間。上り勾配の稜線歩きが続くので、疲れているようなら今夜はここに1泊しましょう。

白馬大池山荘から、蓮華温泉に向かう道を右に見ながら目の前に広がる稜線を登り始めます。運が良ければライチョウに遭遇することができるかもしれません。開放的で展望に優れた稜線です。小蓮華山を過ぎて50分ほどで標高2751mの三国境です。右の道は朝日岳へ向かっています。ひと休みしたら、足下に注意しながら尾根道を登ります。この先の天辺が白馬岳山頂です。有名な山頂標石で見える山の名前を確認しましょう。宿泊するのは山頂下に建つ白馬山荘かその一段下に建つ白馬岳頂上宿舎。夜は満天に輝く星を眺めてみましょう。

下山は白馬岳頂上宿舎前から葱平までは勾配の強い登山道を下ります。基本的には岩混じりの道なので転倒に要注意です。葱平でアイゼンを装着して大雪渓を下ります。多くの登山者が登っているはずなので、擦れ違いには注意が必要です。また、落石が多い場所でもあるので慎重に雪渓上に引かれた赤い線に沿って歩きましょう。雪渓にはクレパスがあるのでルートから外れないこと。雪渓下りは1時間30分ほどで終了します。終点でアイゼンを外したら、1時間ほどで猿倉に到着します。