鳥倉ルート
①鳥倉登山口~三伏峠~本谷山~塩見小屋~塩見岳東峰~塩見小屋~本谷山~三伏峠~鳥倉登山口
技術レベル: D
体力レベル: 7
難易度: ★★★★
針葉樹の森からお花畑、
岩稜帯を歩く満足度十分のコースです。
●登山データ
日程: 1泊2日
歩行時間: 14時間
歩行距離: 24.3 ㎞
登り累積標高差: 2,770 m
ルートガイド
鳥倉登山口から植林された樹林帯を登り始めます。しばらく進むと右に標高2,802mの小河内岳が見えてきます。豊口山間のコルを過ぎると、きれいな針葉樹林帯をトラバースするようになります。道幅が狭くなると桟道が随所に登場します。足元に注意しながらクリアするように歩きましょう。現在、登山禁止になっている塩川ルートの分岐点を過ぎると、仙丈ヶ岳が見えてきます。まもなく三伏峠に到着します。ここに三伏峠小屋が建っています。登山道から3時間歩いてきたので、ここでしばらく休憩します。その時に軽く何か食べるようにしましょう。烏帽子岳に向かう登山道には高山植物が咲いているはずです。休憩がてら少し散策するのもいいと思います。ただし、三伏峠から宿泊予定の塩見小屋までは3時間20分かかるので、体力を消耗しないように。
三伏峠から展望のいい三伏山に向かいます。すぐに山頂に到着します。ここから尾根筋の灌木帯を下ります。2,498mのコルを過ぎると、お花畑が広がっています。中央アルプスの展望のいい尾根道です。コルから35分ほどで本谷山に到着します。ハイマツに囲まれた山頂は狭いですが、塩見岳の展望に優れています。さらに進むと小河内岳が見えてきます。標高が上がった分だけ、小河内岳の迫力は増してくるようです。立ち止まってしばらく鑑賞しましょう。針葉樹の深い森を抜けて進むと権右衛門沢の源頭部にでます。この辺りの標高は2,500mを超えています。もし、高山病の症状がでたら休憩しましょう。それでも改善しない場合は下山することをおすすめします。森林限界点を超えると塩見岳に到着します。今夜はここに宿泊します。塩見小屋は要予約なので、必ず予約を入れておきましょう。
2日目は下山日でもあるので早朝に出発します。岩稜線を登るため、トレッキングポールはバックパックに収納してからスタートしましょう。しばらく進むと急勾配になります。手足4本を駆使して登りましょう。天狗岳はそれまでの登りよりもさらに気持ちを集中して登ります。岩場をトラバースして塩見岳との鞍部に下ります。ここから岩場を登ります。ザレた箇所もあるので注意しましょう。小さくジグザグに登るようになれば西峰はすぐです。三角点は西峰に設置されていますが、最高点は東峰です。東峰からは南西に見える蝙蝠岳(こうもりだけ)の姿が印象に残ります。東峰からは往路を忠実に辿って鳥倉登山口まで戻りましょう。