丹渓新道ルート
②歌宿~丹渓新道入口~馬の背ヒュッテ分岐~仙丈ヶ岳~馬の背ヒュッテ~北沢峠
技術レベル: B
体力レベル: 4
難易度: ★★
歩く人が少ない丹渓新道から仙丈ヶ岳を目指します。
●登山データ
日程: 1泊2日
歩行時間: 9時間5分
歩行距離: 10.9 km
登り累積標高差: 1,519 m
ルートガイド
仙流荘前から南アルプス林道バスに乗る場合、ほとんどの人は北沢峠までいくので極力、バスの前の方に席を確保しよう。下車する時にほかの乗客に迷惑をかけないための配慮です。また、乗車する時にドライバーに歌宿で下車するということを告げておくことも忘れずに。
歌宿のバス停で下車したら、走り去るバスを追うようにして南アルプス林道を登ります。30分ほど登ったところが丹渓新道の入口になります。夏場ここを歩く人は稀ですが、積雪期には結構歩く人を見かけます。丹渓新道は意外に整備され、歩きやすくなっています。丹渓新道入口で階段を登り登山道に入ります。この入口からは鋸岳や甲斐駒ヶ岳が見えています。登山道を進みましょう。シラビソやコメツガが目立つ道です。独標を過ぎると展望が開けてきます。目指す仙丈ヶ岳も見えています。歩行時間は長いですが、退屈することなく歩くことができるはずです。馬の背ヒュッテからの道が合流すると、ハイマツ帯の上に仙丈ヶ岳が見えてきます。
仙丈ヶ岳のカールに建つ仙丈小屋が見えたら、そこを目指していったん下って登り返します。息が上がりますが、呼吸のリズムで登るようにしましょう。辿り着いたところがカールに建つ仙丈小屋です。ここから稜線に乗れば、わずかな時間で仙丈ヶ岳山頂に到着します。北岳などのほか、南アルプスの展望が楽しめる山頂です。時間の許す限りのんびりしましょう。山頂から往路を馬の背ヒュッテに向かう分岐まで下ります。そこで馬の背ヒュッテにいきます。高山植物に囲まれた山小屋です。今日はここか仙丈小屋に宿泊しましょう。
馬の背ヒュッテから細く下り勾配の強い道を歩きます。道端に小さな花が咲いています。途中で雪渓を下ることもできます。夏まだ早い時期なら雪渓を下った方が楽かもしれません。登山道に戻るとすぐに樹林帯を下ることになります。ここを抜ければ大平山荘です。小屋の前からひと登りすれば北沢峠に到着します。