入笠山 / 法華道 登山ルート

入笠山ハイキングルート

ゴンドラ山頂駅(沢入登山口駐車場)〜お花畑〜大阿原湿原〜入笠山

技術レベル: A
体力レベル: 2
難易度: ★★

富士見高原パノラマリゾートのゴンドラを使って一気に1,800m近くまで上がってしまえば、三百名山入笠山はすぐ目の前です。またクルマで行く場合は沢入登山口が出発地点になります(そこから先はマイカー規制)。こちらからはもう少し山道を登る体力も必要です。どちらにしてもせっかくなので、大阿原湿原まで足を伸ばしてみましょう。湿原まで行かれる方は多くはありませんが、その分ゆとりのハイキングを堪能できます。鈴蘭の時期や高山植物のシーズンはもちろんですが、紅葉時期も天気が安定するので眺望を楽しむにはもってこいです。山頂も踏みますが日本アルプスの景観を楽しむことを目的とした秀逸のお勧めハイキングルートです。ゴンドラのグリーンシーズン営業は4月下旬から11月上旬です(詳しくはお問い合わせください)。

●登山データ

日程: 日帰り
歩行時間: ゴンドラ利用の場合4時間10分〜/沢入駐車場から4時間45分〜
歩行距離: ゴンドラ利用の場合約9.8km/沢入駐車場から約12km
累積標高差: ゴンドラ利用の場合±約445.8m/沢入駐車場から±約708m

:山荘情報
ゴンドラ山頂駅(沢入登山口駐車場)

標高 1,777(1,450)m

↓ 40分(1時間5分)

お花畑入り口

標高 1,770m

↓ 35分

仏平峠(首切り清水)

標高 1,842m

↓ 15分

大阿原湿原駐車場

標高 1,820m

↓ 30分(1周)

大阿原湿原

標高 1,820m

↓ 15分

仏平峠

標高 1,842m

↓ 25分

入笠山

標高 1,955m

↓ 30分

貴婦人の丘眺望ポイント

標高 1,762m

↓ 20分

お花畑入り口

標高 1,770m

↓ 40分(45分)

ゴンドラ山頂駅(沢入登山口駐車場)

標高 1,777(1,450)m

ルートガイド

富士見高原パノラマリゾートのゴンドラに乗って山頂駅からスタートします。
入笠山は時期(5月後半〜6月前半)になると鈴蘭が咲き乱れる鈴蘭山としても知られています。駅の裏手から林道を進みすぐに脇道へ入り入笠湿原に抜けていきます。コンパクトな窪地状の湿原を抜けてしばらく遊歩道を進むと入笠山登山口となるお花畑に出ます。
(沢入登山口駐車場から)
登山口から少し先は傾斜のある急坂がありますが、そこを過ぎればあとは緩やかな山のトラバース。道なりに進むと入笠湿原ですが、途中左に曲がると法華道の看板が出てきますので、その道を下り谷を登り返すとお花畑手前の遊歩道に合流します。

このお花畑を登り入笠山の東斜面を山沿いをトラバースする歩道を進み、しばらくするとテラス状になった八ヶ岳ビューポイントに出ます。ここからは確かに遮る人工物も無い八ヶ岳の絶景を撮影できるでしょう。
舗装道をしばらく行くと右手に入笠山東(首切り)登山道入り口:仏平峠があり、その先に首切り清水という聞くからに恐ろしい史跡があります。この先も舗装道を進むと右に駐車場があり、ここが大阿原湿原の入り口となります。1周30分ほどで回れるそれほど大きくも無い湿原ですが、尾瀬と似た雰囲気のある高層湿原で、ほとんどここまで来る人も少なくゆっくりと自然を満喫できるはずです。
この後は首切り清水まで戻って入笠山へ30分程度の登山です。三百名山入笠山は360度視界を遮るものは無く、日本アルプスの数多くの山を眺望することができます(マナスル山荘の方が調べたら山頂から見える百名山の数はなんと31だったそうです)。中でも八ヶ岳の眺望は素晴らしく、その連峰をつかみ取ることもできそうです。マナスル山荘まで降りて時間に余裕があれば入笠牧場方向へ下ってみましょう。しばらくすると右手の丘に2本の木が見えてきます。それが「貴婦人の丘」でドラマやCMの撮影に何度も使われた隠れた名所です。
日本とは思えないようなこの牧場越しの北アルプスの風景は(特に午前中からお昼頃までの時間帯は順光となるので)、数ある日本アルプスを遠望する景観の中でも最も素晴らしい場所の一つと言えます。
素晴らしい景観を堪能できたらお花畑まで戻り、ゆっくりゴンドラ駅や駐車場までそれぞれ戻ります。