黒部五郎岳 登山ルート

北アルプス ダイヤモンドルート

①折立~太郎山~北ノ俣岳~黒部五郎岳~三俣蓮華岳~双六岳~小池新道~新穂高温泉

技術レベル: C
体力レベル: 8
難易度: ★★★★

登山者の多い折立から入山し、展望に恵まれた西銀座ダイヤモンドコースと呼ばれるルートの一部を縦走しましょう。
(ダイヤモンドコースは双六小屋から槍ヶ岳へ向かうコース)

折立へのアクセス

●登山データ

日程: 3泊4日
歩行時間: 22時間55分(登り:11時間30分、下り:11時間25分)
歩行距離: 36.6 km
登り累積標高差: 3,972 m

:山荘情報
折立

標高 1,350m

↓ 6時間30分

太郎山

標高 2,373m

↓ 1時間55分

北ノ俣岳

標高 2,662m

↓ 3時間5分

黒部五郎岳

標高 2,839m

↓ 1時間50分

黒部五郎小舎

標高 2,350m

↓ 2時間20分

三俣蓮華岳

標高 2,841m

↓ 1時間15分

双六岳

標高 2,860m

↓ 45分

双六小屋

標高 2,550m

↓ 3時間50分

小池新道登山口

標高 1,470m

↓ 1時間25分

新穂高温泉

標高 1,090m

ルートガイド

折立の登山口にある休憩所でザックベルトや靴紐の確認をしてから出発します。大きなトチの木の横から登山道が始まります。左には愛知大学生遭難の碑が立っています。同じ山を愛する者として、手を合わせてからスタートしましょう。最初は深い樹林帯を登りますが、三角点が近くなると木々の丈が低くなります。1,831mの三角点で視界が開けます。正面に見えているのが薬師岳です。ここを過ぎると高原状の台地が広がり、なだらかな尾根道を歩くようになります。左に見えるのが弥陀ヶ原、遠くに見えるのは剱岳です。足元にはチングルマやキンコウカ、イワショウブが咲いています。薬師岳が見えてきます。まもなく太郎小屋に到着します。初日はここに宿泊します。

翌日は黒部五郎岳から黒部五郎小屋に向かいます。歩行時間は7時間ほど。展望のいい稜線歩きが続きます。太郎小屋からわずかに登ったところが太郎山です。少し足場のよくない道を進むと北ノ俣岳への登りになります。神岡新道との分岐を過ぎれば北ノ俣岳山頂に到着します。チングルマやハクサンイチゲ、ダイコンソウなどが咲いています。後方に見える太郎山は随分小さく見えています。ここから黒部五郎岳までは登り一辺倒になります。少し休んでから出発しましょう。左下に広がる黒部源流の美しい緑を楽しみながらゆっくり歩きます。中俣乗越を過ぎると少し登り勾配が強くなります。頑張りましょう。黒部五郎の肩を右へ15分登れば黒部五郎岳山頂です。槍ヶ岳や穂高連峰、笠ヶ岳などの大展望が広がっています。肩まで戻り、黒部五郎岳から黒部五郎小舎にいきます。設定時間は1時間40分ですが、時間があるならゆっくりカールを楽しみましょう。黒部五郎小舎は草原の中に建っています。高山植物がきれいな小屋でもあります。今日見た黒部源流の美しさを思い出しながら2日目の夜を過ごしましょう。

黒部五郎小舎から樹林帯に入り急登。しばらくいくと広い尾根筋を歩くようになります。ゆるい登りです。お花畑がきれいな道です。三俣蓮華岳の山頂から稜線を南下します。中道稜線分岐から25分ほど登れば双六岳山頂です。穂高や槍ヶ岳の展望に優れた山頂です。ここから広い稜線ルートを辿って双六小屋に向かいます。3日目は早々に双六小屋にチェックインしてゆっくりしましょう。

最終日は双六小屋から弓折分岐に向かいます。双六池を過ぎて歩きやすい道を南下します。鏡平と弓折岳にいく道が分岐する地点が弓折分岐です。ここを右へいきます。この道が小池新道です。鏡平までは少し下り勾配の強い道が続きます。鏡平山荘に着きます。少し休憩しましょう。槍ヶ岳や穂高の山並みが美しいところです。シシウドヶ原を過ぎ、快適に下ります。小池新道登山口で左俣林道に入り道なりに下れば新穂高温泉に到着します。