小秀山 登山ルート

白川林道ルート

②白川林道〜北稜線〜フクロウ岩〜七合目〜小秀山〜白川林道

技術レベル: B
体力レベル: 2
難易度: ★★

二百名山小秀山の最短ルート。ただし登山口までのクルマ移動はそれなりにかかります。長野県の御嶽山王滝ルートへ向かう途上にある王滝村から、王滝川に沿って西へ進み、滝越の集落から左折し白川林道へ進み、15分ほど走ると登山口があります。乙女渓谷からは登りだけで5時間近くかかりますが、このルートは2〜3時間ほど歩けばで山頂へ立つことができます。

白川林道へのアクセス

●登山データ

日程: 日帰り
歩行時間: 3時間55分(登り2時間10分、下り1時間45分)
歩行距離: 5.81 km
登り累積標高差: 795 m

:山荘情報
白川林道登山口

標高 1,302m

↓ 30分

北稜線

標高 1,450m

↓ 20分

フクロウ岩

標高 1,542m

↓ 40分

七合目

標高 1,780m

↓ 50分

小秀山山頂

標高 1981.9m

↓ 40分

七合目

標高 1,780m

↓ 30分

フクロウ岩

標高 1,542m

↓ 20分

北稜線

標高 1,450m

↓ 15分

白川林道登山口

標高 1,302m

ルートガイド

白川林道登山口は、滝越からクルマで林道に入って15分ほど走ると右側にあります。林道の左側、登山口からは反対側にクルマの駐車スペースがあり、全部で8台程度は駐車可能かと思われます。
登山口には登り3時間、下り2時間と書かれています。山と高原地図では登りでわずか1時間半の行程となっているので、これだけの差があるとどちらが正しいのか皆目見当も付きません。とにかく人里離れた場所だけに、体力に自信の無い方はくれぐれも余裕のある計画を立ててください。
登山道は山と高原地図ではフクロウ岩までが正規登山道では無い、いわゆる破線ルートとなっていますが、実際に歩いてみると道は非常に明瞭で迷うような心配は全くありません。地元山岳会の方々がご苦労をされて年々整備が進んだのでは無いでしょうか。水場などはありませんので夏場は特にご注意ください。
登りはじめは稜線まで急登が続きます。林間途中に1合目の表記があります。この先全ての表記は看板では無く、プラスチックに挟み込んだ手作りの標識が続きます。20〜30分ほど歩けば急登は終了。ここからは小秀山の北稜線を緩やかに進みます。稜線の途中開けたいくつかのポイントで後を振り返ると、御嶽山や木曽駒ヶ岳の勇姿を垣間見ることができます。登山口から40〜50分ほどでフクロウ岩があり、一息ついたら更に稜線を進んで行きます。ユニークな案内としては、2合目手前のポイントで山の下に隕石のクレーターを見る事ができると表記されていますが、登山道からははっきりしたそれらしい痕跡は確認できませんでした。(写真列7番目の写真はそうかも知れません)
七合目を越えた辺りから、名前の付いた巨岩が次々に登場し、最後が切り通し岩になります。合目表記は途中から確認ができず、登山口から634メートル、東京スカイツリーを越えた高さのユニークな表記が確認できたら間もなく小秀山山頂となります。
山頂からは北に御嶽山の美しい山容を正面に見る事ができ、2014年以降地獄谷から変わらず噴煙が上がっている南斜面の火口が確認できます。東は中央アルプスや恵那山の堂々とした山容、西は位山方面、南は恐らく名古屋市や伊勢湾方面だと推察されますが、さすがに伊勢湾までは確認できませんでした。
山頂で景色を堪能したら避難小屋秀峰舎にも立ち寄り、登山道および避難小屋の維持管理に感謝し、その気持ちを協力金として箱に収めたら帰路は同じルートを降りて行きます。掛かる時間のペースは人ぞれぞれですが、山と高原地図の時間よりは多く、登山口の表記よりは少なく感じました。