小秀山 登山ルート

ニノ谷登行〜三ノ谷下山ルート

①乙女渓谷〜夫婦滝〜カモシカ渡り〜三ノ谷分岐点〜兜岩〜第一高原〜小秀山〜ニノ谷分岐点〜造林小屋〜乙女渓谷

技術レベル: C
体力レベル: 4
難易度: ★★

小秀山の一般的なルートで
バリエーション豊かな登山を楽しみましょう。
乙女渓谷木道崩壊による通行止めは解除されました。

乙女渓谷へのアクセス

●登山データ

日程: 日帰りないしは1泊2日(避難小屋泊)
歩行時間: 8時間50分(登り5時間、下り3時間50分)
歩行距離: 12.37 ㎞
登り累積標高差: 1,373 m

:山荘情報
乙女渓谷ニノ谷登山道入口

標高 900m

↓ 30分

ねじれ滝

標高 1,000m

↓ 30分

避難小屋

標高 1,125m

↓ 30分

夫婦滝

標高 1,280m

↓ 1時間30分

カモシカ渡り

標高 1,685m

↓ 15分

三ノ谷分岐

標高 1,753m

↓ 20分

兜岩

標高 1,880m

↓ 15分

第一高原

標高 1,910m

↓ 30分

第二高原

標高 1,925m

↓ 20分

小秀山

標高 1981.9m

↓ 35分

ニノ谷分岐点

標高 1,753m

↓ 1時間20分

第1休憩所

標高 1,365m

↓ 40分

造林小屋

標高 1,058m

↓ 30分

乙女渓谷

標高 900m

ルートガイド

乙女渓谷の中央管理小屋で駐車場代金をお支払いして、登山届けを提出したら建物の横にある道を進み、川を渡ると二ノ谷登山口となります。
裏木曽県立自然公園を代表する景勝地乙女渓谷のハイキングルートもここから始まりますが、非常に美しい水流の渓谷沿いを木桟道が整備されており、新緑から避暑、そして紅葉の時期には多くの家族連れで賑わいます。この木桟道は途中の避難小屋を越え、約1時間半かかる夫婦滝まで、とても歩いては行けない名勝地を繋げて敷設され、公園整備の関係者のご苦労も偲ばれます。木道は常に濡れた状態で滑りやすく、実際に転倒により怪我をされる方も多いので気をつけて進んでください。
夫婦滝を越えるとここから本格的な登山道となります。二ノ谷ルートは登山口から4km進む間1,000m近く登る急登が続きますので覚悟をして進んでください。孫滝を越え鎧岩のような巨岩も見受けられますが、第一第二と続く展望地を越えて更に進むと最大の難所、カモシカ渡りへ着きます。7メートル程の垂直の岩壁です。鎖はありませんが手がかり足がかりはありますので、怖がらずにゆっくりと登りましょう。その先にある三ノ谷との分岐を越え、更に急登となりますが、岩の急登を登り切ったらそこが兜岩となります。
ここまでかなり頑張って来たはずです。ここで少し休憩を取りましょう。主に西側の景観が広がりますが、北に目をやると御嶽山も見ることができます。そして更に北側をよく見ると右手の山が連なる先に、小秀山山頂の避難小屋を見つけられます。ここで気がつくと思いますが、急登登山はここまで。この先は今までの登山とは全く異なる、穏やかなハイキングルートへと一変します。
樹木の無い高原地帯と樹木帯とが交互に続き、1時間半足らずで山頂横の避難小屋まで辿り着くことができます。山頂は小屋のすぐ右手にあり、山頂部からはなんと言っても目の前に御嶽山の裾野を広げた全容を見ることができる他、右手に中央アルプスも見られ、その絶景に満足することができるはずです。
避難小屋は「秀峰舎」と名付けられていますが、2010年に中津川市によって建てられた新しい綺麗な無人小屋で、バイオトイレが屋内に完備され、この小屋への宿泊を目的とした登山客もいるようです。利用者は維持管理の協力金をお支払いください。
下りは兜岩の先まで登行ルートを戻りますが、二ノ谷三ノ谷ルート分岐からは三ノ谷ルートを進みます。二ノ谷ルートのカモシカ渡などは、鎖がないため下りが危険となる他、登りと下りの登山客の重なりによる停滞を避けるため、下りは三ノ谷を下山することが推奨されています。一方で三ノ谷は初心者でも問題なく登行できるので、登り下り両方とも三ノ谷を利用する登山客もいますが、そちらは問題ありません。二ノ谷分岐地点から「山と高原地図」では三ノ谷造林小屋までコースタイムで1時間半とあります。ジグザグが続くこのルートは膝への負担は軽減されますが、コースタイムよりも30分以上余裕を持った時間設定をされた方が良いでしょう。