穂高連峰 登山ルート

飛騨ルート

新穂高温泉~白出沢出合(奥穂高登山口)~荷継小屋跡~白出のコル(穂高岳山荘)~奥穂高岳

技術レベル: C
体力レベル: 6
難易度: ★★★

新穂高温泉から穂高連峰に向かう唯一のルート

かつては穂高岳山荘の荷上に利用されていたルートのため比較的安定していますが、悪天候時や沢が増水している時には注意が必要。状況によっては入山しない方が得策です。また、新穂高温泉と白出のコルの標高差は1,900m近くあります。ここを9時間かけて登ることになりますので、前日は新穂高温泉の宿に宿泊して夜明けには出発しましょう。また、穂高平小屋に前泊すると当日の歩行時間を1時間ほど短縮することができます。※2020年7月豪雨の影響で登山道が崩壊して通行できません

●登山データ

日程:1泊2日(前泊)
歩行時間:9時間
歩行距離:9.5km
累積標高差:2,313m

新穂高温泉

標高 1,090m

↓ 2時間

白出沢出合(奥穂高登山口)

標高 1,542m

↓ 2時間分

白出沢

標高 1,895m

↓ 1時間30分

荷継小屋跡

標高 2,200m

↓ 3時間30分

白出のコル

標高 2,983m

↓ 50分

奥穂高岳

標高 3,190m

ルートガイド

新穂高温泉から歩き始めます。マイカーの場合は深山荘前の登山者専用駐車場を利用しましょう。ここが満車の場合は鍋平の駐車場に停めましょう。登山指導センターで必ず登山届を提出してから出発します。右俣林道を進みます。1時間ほどで穂高平小屋です。ここから林道終点の白出沢出合(奥穂高登山口)まで約1時間の林道歩きが続きます。ここからまっすぐに登る道は槍ヶ岳に向かう道。白出のコルは右へ。

しばらくの間は樹林帯を歩きます。単調な登りです。左下に見えているのは白出沢です。はるか上方に見えているのは、登山者憬れのジャンダルムです。ジャンダルムとはフランス語で国家憲兵のことを指します。主峰の奥穂高岳を守るようにして尾根上に聳えているため、この名が付いたようです。背後には独特の形状をした大きな笠ヶ岳も見えています。尾根を乗越して白出沢側に移るとほどなく樹林帯を抜け、谷奥にかかる白出沢大滝が見えてきます。

ガレ沢を横切った先で白出沢に下りて重太郎橋で対岸に渡ります。渡渉地点の周囲はゴルジュとなっています。また、増水時には橋が流されることもありますので、無理に渡ることのないように注意しましょう。その後、長い梯子を登って石切道に入ります。この道は悪場が連続しますので、転倒や滑落、落石に注意が必要です。正面に涸沢岳や滝谷第4尾根を展望しながらの登りになります。石切道が終わると鉱石沢を渡って草付きの斜面を登るようになります。迷いやすい箇所なので、ペンキマークなどを見落とさないように注意深く進みます。また、落石にも注意しましょう。

白出沢本線の長い登りになります。ルートが分かりにくい箇所もありますが、その周囲には必ずペンキマークがありますので、それに従うように登ります。もし、おかしい。と思ったら、確実な場所まで戻ってやり直しましょう。「スベル、1.30分」と書かれた大岩に着きます。岩に「アビナイヨ」と書かれています。通称、アビナイヨ岩。といわれる大岩です。休憩ポイントでもあります。さらにガレた道を詰めていきます。後方に見える笠ヶ岳が目の高さになってくると、白出のコルはもうすぐです。上方が開けて建物らしき物が見えたらそこが穂高岳山荘が建つ白出のコルです。右に迫る大岩壁が奥穂高岳山塊です。