恵那山 登山ルート

ルートガイド

神坂峠は古の頃から信濃と美濃を結ぶ東山道の一部を形成し、日本武尊の東征の帰路に通った場所だといわれています。歴史のある峠だけに近くの手向ヶ丘から祭祀遺跡が発見されています。ここがスタート＆ゴール地点になります。

準備体操をしてから登山道に入ります。このルートは展望にも恵まれているので、晴天日に登れば思い出は倍増するはずです。早朝だと雲海に覆われた御嶽山や遠く白山も見えてきます。気持ちのいい尾根歩きのスタートです。正面に大きな山体が見えてきます。これが恵那山です。どこが山頂だか分らない大らかな姿です。強清水方面の道標が立つところが鳥越峠です。ここから長野と岐阜の県境に延びる緩やかな道を進みます。足下にはイワカガミやバイカオウレンなどの高山植物が咲いています。南アルプスの展望のいい大判山でひと休みしましょう。水分補給を忘れずに。

大判山からわずかに下り、天狗ナギに向って急登します。立ち休みを繰返して頑張りましょう。天狗ナギ手前のこだまエリアでひと休みしたら、登りにかかります。片側が切れ落ちた箇所があるので慎重に通過しましょう。ササが多いエリアでもあるので、半ズボンの人は要注意です。天狗ナギエリアを過ぎると勾配がさらに強くなりますが、この箇所をクリアすれば山頂稜線です。焦らずゆっくり進みましょう。前宮コースとの分岐点になる前宮・神坂峠ルート分岐を左へ。緩やかな稜線を進みます。御嶽山や乗鞍岳、穂高連峰、南アルプスの展望に優れた道です。避難小屋できれいな恵那山山頂小屋を過ぎたところが恵那山山頂です。

稜線を進むと恵那山神社の奥宮があり、その先にちいさな展望デッキが建っています。山頂小屋には水洗トイレが完備されているので利用しましょう。ゆっくりランチと展望を楽しんだら往路を戻ります。