【CONTENTS】ライチョウの写真を撮影したい

ライチョウほど近くで撮影できる野鳥はなかなかいません。これも人間とライチョウという種の間に信頼関係が築かれているからです。撮影はこの信頼関係を壊さないように細心の注意を払ってください。

①スマートフォンは撮影に向かない

観察と同様に5m以上は離れて撮影しましょう。ただしスマホで撮ろうとすると右の比較のように極めて小さくしか撮れません。そのため望遠撮影できる機材が必要です。「近づかずに撮る」が基本です。

②必要な撮影機材(カメラ・レンズ)

カメラの種類は問いません。右のように35㎜換算で200㎜以上あれば十分に大きく撮影できます。また撮影地は天候の変わりやすい山岳地帯です。多少の風雨に晒されても平気な防塵防滴仕様のものを推奨します。また極力軽量のものがよいでしょう。

③ストロボ(フラッシュ)は使用しない

ストロボの光によってライチョウの目に負担がかかります。非常に有害な行為なのでやめましょう。

④ライチョウが近づいてきたらじっとする

ライチョウは人間の都合に関係なく動きます。仮に近づいてきたとしても決して意図的に人間に近づいてくるわけではありません。下手に動くと驚かせて警戒させてしまうので、その場でじっと動かず我慢してください。ときには観察に徹するのも必要です。

【撮影距離5mでの画角の比較】

28㎜相当

一般的なスマホの画角。ライチョウは小さくしか撮れない。

100㎜相当

中望遠。これ位の画角ならばライチョウの表情もわかる。

300㎜相当

これ以上の望遠撮影はブレとの戦いになる。熟練が必要。

50㎜相当

一般的に標準とされる画角。やはりこれでも小さい。

200㎜相当

ズームレンズの望遠域に多い画角。程よい大きさに写る。