日本アルプスの魅力は、ハイキングやクライミングで味わうことのできる壮大な景観だけではなく、その豊かで変化に富んだ自然環境にあります。
春・夏・秋・冬と 日本アルプスの季節の表情は実に豊か。
春、雪が解け、山のふもとでは新緑が芽吹き、初夏になると山肌を覆うように高山植物が群生します。
秋は一面を錦に染める紅葉、草もみじ、そして冬、今度は世界でも有数のパウダースノーの雪質「ジャパウ」が山を包みます。
それぞれの季節に日本アルプスでしか味わえないような季節の瞬間に出会えます。
登山口からしばらくは深い森に囲まれている日本アルプス、森の中を歩くこともその楽しみ方の一つ。日本アルプスを世界に紹介したW・ウエストンも著書の中で「その風景の独特な魅力は主として鬱蒼とした森林と深い渓谷にある」※1と語っています。
また雷鳥やオコジョといった動物をはじめ、ヒメウスユキソウなどの植物、ミヤマシロチョウなどの高山蝶、こうした数多くの絶滅危惧種も存在しており、そうした動植物との出会いも日本アルプスならではの山の魅力となっています。(→日本アルプスの野生動物観察ページへ)
この地域を囲む広大なエリアには、まだ十分に知られていない秘湯や文化遺産、他の観光資源も豊富に存在し、山を下りてからの楽しみも、その山旅を更に満足できるものにしてくれるはずです。
いつ訪れても、何度訪れても、その魅力が尽きることはない「日本アルプス」初めての方はそのめくるめく絶景を存分に堪能し、ベテランの方々はいつもの山登りとは違う新しい楽しみ方を見つけることができるでしょう。
それはあなた自身を再発見する山旅にもなるはずです。
※1
「日本アルプス 再訪」
1918年 W・ウェストン/水野勉 訳