⽇本アルプス ライチョウ観察ガイドツアー


⽇本アルプスを歩くハイカーや登⼭者は、ライチョウに出会った時その幸運に感謝し、この⼭旅に来てよかった、普段の登⼭とは違う何か得をしたような、そんな気分になったりします。
野⽣でありながら誰からも親しまれ、ここまで⼈との独特な距離感を持つ動物は、哺乳類を含めて他に無いかもしれません。過酷な⾃然環境の中で氷河時代からその種をつなぎ、⽇本では修験道という⼭岳信仰を通してその存在が知られるようになったのですが、修験者からは⼭が神であるように、⼭に棲む神の⿃として崇められてきたと⾔われています。そんな歴史が⽇本⼈とライチョウとの特別な関係を築いてきたのかもしれません。

でも今、残念ながら⽇本のライチョウは絶滅の危機にあります。なぜなのでしょうか。そして私たち⼭を愛する⼈として何ができるのでしょうか。
この夏開かれる「⽇本アルプスライチョウ観察ガイドツアー」では、単にライチョウのウオッチングをするのではなく、今のライチョウが置かれた環境を知り、その中で懸命に⽣きているライチョウを護るためにどうすれば良いのかを理解するためのツアーです。ライチョウを次の世代につなぐために⼭を愛する⼈として知っておくべきことを知る、そんな機会として催⾏される、⽇本で初めて山岳地域野生動物観察ツアーとなるかもしれません。⼭への感謝の気持ちを込めてツアーに参加されてみてはいかがでしょうか。
50年後や100年後に⼭を愛する⼈達が、私たちと同じようにライチョウと遭遇して、同じようにちょっとした幸運を感じてもらいたい、今⼭を愛する⼈にはそう思わない⼈はいないでしょう。