明神池コース
上高地バスターミナル~河童橋~(右岸)~岳沢湿原~明神池~明神橋~(左岸)~小梨平~上高地ビジターセンター~河童橋~上高地バスターミナル
大正池ハイキングと並ぶ上高地ハイキングの名所コースですが、こちらもご家族連れからお友達同士、ゆっくり楽しめる高低差のほとんどないコースです。
●コースデータ
歩行時間約2時間10分(往き75分、帰り55分)
歩行距離 6.9km (往き4.0km、帰り2.9km)
高低差:20m
ルートガイド
全長約7km、バスターミナルを起点に往復約2時間10分程のコースです。
河童橋を渡り梓川堤防沿いに上流に進むと急に視界が広がり、梓川と穂高連峰が独り占めできそうな大パノラマが飛び込んできます。この展望台を過ぎ、イチイの大木の中を抜ける自然探勝路をしばらく進むとお薦めのスポット岳沢湿原です。木道沿いではレンゲツツジやトモエソウが彩り、湿原に開けたデッキからは六百山を背景に、透明感あふれる清らかな水面に立枯木が点在する幻想的な景色が堪能できます。岳沢への登山道と別れ、苔むした岩肌が美しいいくつかの清流や森の成り立ちが観察できる針葉樹林帯、明るい河畔林を進みます。明神池から流れ出た沢を渡る木道に出れば池まであとわずか。明神池は北アルプスの総鎮守でもある穂髙神社奥宮の境内にあり、静寂が広がる一之池と日本庭園を思わせる自然の造形美が際立つ二之池の2つからなっています。頭上には明神岳最南峰が聳え、針葉樹林に囲まれた水面は荘厳な雰囲気を漂わせています。(見学には拝観料300円が必要です。)
奥宮を後にし明神橋を渡ると、間もなく明神(館)。この辺りは早春にはニリンソウ群落となります。明神から左に行けば徳本峠や徳沢方面へ。徳沢へはここからさらに往復2時間を要しますが、かつて牧場であった名残が今は前穂高岳の岩峰を望む明るい草原(キャンプ場)として人気の場所で、時間があればぜひ足を伸ばしたいところです。今回は明神の分岐で右に曲がり、登山者がすれ違う左岸の歩道を明神岳を仰ぎ見ながら小梨平まで戻ります。河童橋手前のビジターセンターもぜひ寄ってみましょう。日本一短くきれいな川ともいわれる清水川を渡るとすぐそこは河童橋です。