ー 絶景の北アルプスを眺めながら、ひたすら何もしない1日を満喫する ー
七倉山荘から七倉尾根の急登を頑張って登ると、七倉岳の直下にたたずむ船窪小屋にたどり着きます。北アルプスの主稜脈から外れていて、決して多くの登山客が利用する環境とは言えませんが、先代ご夫婦が切り盛りした時代から受け継がれた、今では数少ないランプの小屋として、そのアットホームな佇まいを求めて、わざわざ足を延ばしてここへ来る登山客が絶えることはありません。地理的に北アルプスの真ん中にあり、稜線からは北アルプスの展望が拡がる名峰に囲まれた天上空間です。
船窪小屋
船窪小屋は七倉岳手前の尾根沿いに建つこじんまりとした小屋です。
小屋の歴史は比較的新しく、昭和29年に現在テント場となっている場所に建てられました。
その後昭和49年に現在の場所に移設されました。
小屋の前に北アルプスを望むテラステーブルが3本置かれています。
ここから臨む北アルプスの風景はいつまで経っても見飽きることがありません。
小屋から見る北アルプスの絶景と並んで
船窪小屋の魅力はアットホームなおもてなし。
最大収容は36人と北アルプスの営業小屋の中では決して大きな小屋ではありません。
そんなこじんまりとした小屋と言うこともありますが、とても落ち着ける場所と思えます。
エリア近辺の天気
週間天気予報区:長野県北部地方
日 | 天気 | 最低気温 | 最高気温 |
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2/4 | -7℃ | 6℃ | |
2/5 | -3℃ | 5℃ | |
2/6 | -7℃ | 9℃ | |
2/7 | -3℃ | 8℃ | |
2/8 | -2℃ | 5℃ | |
2/9 | -5℃ | 5℃ |
※気象予測の数値計算結果を表示したもので、天気予報ではありません。
地形や日射などの景況により、実際の山では値が大きく異なる場合がありますので十分にご注意ください。
72時間天気情報:長野県大町市県道326号線 一般車規制所
日時 |
2/3 19:00 |
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2/5 23:00 |
2/6 0:00 |
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天気 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
気温 | -6℃ | -7℃ | -7℃ | -6℃ | -7℃ | -6℃ | -6℃ | -6℃ | -5℃ | -5℃ | -6℃ | -6℃ | -7℃ | -8℃ | -5℃ | -3℃ | -2℃ | -1℃ | -1℃ | -1℃ | 0℃ | 0℃ | 0℃ | -1℃ | -1℃ | -2℃ | -4℃ | -3℃ | -3℃ | -4℃ | -4℃ | -4℃ | -5℃ | -5℃ | -5℃ | -6℃ | -6℃ | -6℃ | -5℃ | -3℃ | -2℃ | -1℃ | 0℃ | 1℃ | 1℃ | 0℃ | 0℃ | -2℃ | -5℃ | -6℃ | -6℃ | -6℃ | -6℃ | -6℃ |
降水量 | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | 0mm/h | ※ 16時間以降は表示されません | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
風向 |
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【山小屋滞在レポート】
つらい急登を登り切って小屋にたどり着き、テラスでアルプスの風景をぼんやりと眺めていると小屋の方が宿帳を持って現れ、
「お疲れ様でした」と温かいお茶がふるまわれます。初めての方もどこか“帰ってきた”場所ではないかと感じさせてくれます。
小屋に入るとそれほど大きくない上がり広間がありますが、その真ん中に囲炉裏が据えられています。
この囲炉裏にくべられる薪にどれだけの人が癒されてきたことでしょう。全体にとても清潔感があって、大事に使われてきた小屋だと言うことがよくわかります。
寝室は大部屋で手前と奥に分けられています。
全て2段構造になっていて、この日は比較的すいていたので下段に陣取り、両隣もいなくてゆっくりできました。
ちなみにトイレは小屋に入ってすぐの右手奥に2か所ありますが、小屋の中は女性専用
男性は小屋から出て別棟に2か所あり、そちらを利用します。どちらも洋式のバイオトイレで非常に清潔に使われている印象です。
お待ちかねの夕食ですが、まだまだ陽があるうちに囲炉裏を囲むようにして机が配置され、ふるまわれます。
メニューは現在のオーナーこだわりの「ビーフシチュー」と野菜の天ぷらというちょっと山小屋では考えにくいメニューですが、
このシチューを一度食べてみたい、そんな方が増えてきているようです。
不思議なものでカレーだと、なんだカレーか、と少し不満げになるのに、ビーフシチューは、すごい!ビーフシチューだ、となってしまいませんか。しかもおいしい。おまけにご飯は大町の古代米だそうです。標高2500mの雲の上ですが、まるで旅館のメニューのようです。
ゲストの皆さんもびっくりするやらよろこぶやら、とにかく喜んで受け入れられていました。
食事が終わってしばらくするとランプが灯ります。
小屋から食後ティータイムということで、囲炉裏を囲んでお茶がふるまわれますが、飲み足りない人は更にここでお酒を飲んでも大丈夫。また皆さんが集まってランプの灯りの下で山談議に花を咲かせます。
大きな山小屋だと談話室でもそれぞれグループで固まって話がはずみますが、この日の宿泊者は10名。その内半分がお一人での行動と言うこともあって、初めて同士でのお話が弾みます。
船窪小屋はそのまま船窪岳や蓮華岳への中継基地として利用されている方も多く、そのため小屋も朝早く朝ごはんを提供しています。
(なんと4:30)そして彼らも朝ごはんが済むと早々に次の山へ立たれますが、その後、残ったみんなでラジオ体操をします。これが船窪小屋の伝統だそうです。懐かしく思いながら、体を動かしていくと、確かに爽やかな山の空気を胸いっぱいに吸い込むことができ、細胞が生まれ変わっていくことを感じることができる、そんな気持ちになれます。
景色が良いのでもう1泊することを決めて、小屋前のベンチでコーヒーを淹れて午前中はずっと本を読んで過ごします。
読書に飽きたら10分程度歩いたところに七倉岳山頂があるのでそこまで散歩。な、なんとこの散歩中に雷鳥と遭うことができました。この辺も彼らの縄張りがあるんですね、元気に育って欲しいですね。
そして今度は小屋の反対側、天狗の庭方面に少し下るとお花畑が広がっています。
8月の後半でしたが、まだまだいろいろな高山植物を見ることができました。
何もしなくても気持ちがほぐれリラックスしていく自分がいます。
この山小屋はそもそも往来の人も少ない北アルプスの穴場。でも
こんな贅沢な気持ちになれるなんて、なかなか他では味わえないことです。
小屋前からの北アルプスの展望