剱岳 登山ルート

早月尾根ルート

②馬場島~避難小屋跡~剱岳早月小屋~剱岳~剱岳早月小屋~避難小屋跡~馬場島

技術レベル: E
体力レベル: 6
難易度: ★★★★

冬山登山の定番ルートですが、勾配が強く高低差は2,300 m以上あります。

馬場島へのアクセス

●登山データ

日程: 1泊2日ないし2泊3日
歩行時間: 15時間40分
(登り: 9時間20分、下り: 6時間20分)
歩行距離: 16.2 km
登り累積標高差: 2,378 m

:山荘情報
馬場島

標高 740m

↓ 4時間40分

避難小屋跡

標高 1,960m

↓ 1時間10分

剱岳早月小屋

標高 2,224m

↓ 3時間30分

剱岳

標高 2,999m

↓ 2時間30分

剱岳早月小屋

標高 2,224m

↓ 45分

避難小屋跡

標高 1,960m

↓ 3時間5分

馬場島

標高 740m

ルートガイド

一般登山者が登る山としては、最高難度にランクされる剱岳。コース①の別山尾根ルートは、クサリやハシゴなどが連続するルートが続きますが、コース②の早月尾根ルートは勾配の強さに辟易させられます。もちろんクサリ場などもありますが、アップダウンに体を慣らす必要があります。馬場島の登山口にはそうしたことを予言させる「試練と憧れ」の大きな石碑があります。焦らず呼吸のリズムに合わせて登るようにしましょう。

馬場島荘を過ぎて早月尾根に取付きます。いきなりの急勾配の登りでスタートです。松尾平でいったん平坦になりますが、すぐに樹林帯を急登することになります。丸太のハシゴを登ったり、木の根に掴まったりしながらまさによじ登る。という感じで進みます。標高1,500mを超えると少しずつ展望を得ることができるようになります。標高1,800m辺りを過ぎると赤谷山の大きな山体が見えてきます。立ち休みを繰り返しながら登りましょう。標高2,000mを過ぎると池塘が現れます。そこだけ見ていると、まるで尾瀬のようです。標高2,200mを超えると剱岳早月小屋に到着します。早月尾根唯一の小屋です。今夜はここに宿泊して、翌日は早朝に出発しましょう。早月尾根を登る人よりも別山尾根からアプローチする人の方が多いので、午前中には山頂がいっぱいになってしまうことがあります。

剱岳早月小屋から針葉樹林帯を登ります。痩せた尾根道登りや岩を乗り越える箇所がいくつも登場します。標高が2,600mの標識を過ぎてしばらくいくと、ガレ場が現れます。滑りやすい箇所です。所々で下の崖が見えます。滑落したら大変なことになるので、慎重に進みましょう。岩をよじ登るようにして進みます。2,800mの標識がある小さな広場を過ぎるとシシ頭に到着します。雪渓が残っていることがあるので慎重に進みましょう。クサリをしっかり頼りましょう。ここを過ぎると最大難所のカニのハサミにでます。クサリを持って進み、一本だけ岩壁に打ち込まれたボルトを踏んでクリアします。いったん稜線にでたら、長いクサリを頼りにガレ場から岩場を登り別山尾根の分岐を過ぎれば剱岳山頂です。小さな剱岳神社が祀られています。北アルプスや後立山連峰、富山湾などが展望できます。下山は往路を戻るか、コース①の別山尾根を下りましょう。