天狗岳 登山ルート

天狗岳 本沢温泉ルート

①本沢入口〜本沢温泉〜夏沢峠〜根石岳〜白砂新道入口〜天狗岳東/西〜白砂新道入口〜本沢温泉〜本沢入口

技術レベル:C
体力レベル:4
難易度:★★★

南八ヶ岳の荒々しさと北八ヶ岳の濃い緑を体感

マイカーあるいはタクシー(JR小海線小海駅から40分)で八ヶ岳林道の本沢入口へ。ここに駐車スペースがあります。4WDなど車高の高い車なら本沢入口から本沢温泉へ向かう林道の車止めの終点まで行くことができます。
ここに数台駐車可能です。設定コースは周回で日帰り可能ですが、できれば本沢温泉に一泊して秘湯の露天風呂を楽しんでみましょう。

本沢入口へのアクセス

●登山データ

日程:日帰り、1泊2日
歩行時間:7時間55分
歩行距離:14km
登り累積標高差:1410m (累積下り標高差は1,410 mとなります)

:山荘情報
本沢入口

↓ 2時間

↓ 1時間

夏沢峠 

標高 2,416m

↓ 30分

箕冠山

標高 2,502m

↓ 20分

根石岳

標高 2,478m

↓ 15分

白砂新道入口

↓ 25分

東天狗岳

標高 2,641m

↓ 20分

西天狗岳

標高 2,646m

↓ 20分

白砂新道入口

↓ 50分

↓ 1時間40分

本沢入口

ルートガイド

駐車スペースのある本沢入口から歩きやすい林道を進みます。10分ほどで天狗展望台に着きます。ここまでは普通車でも登ってこられそうです。4台分ほどの駐車スペースがあります。この先は道が荒れているので、車高の高い4WDでないとスタックする心配があります。デコボコの道をさらに進みます。

正面に見えるゲートをくぐって登山道に入ります。このゲート前に5台ほど駐車できそうですが、本沢温泉の車が駐車しているので、邪魔にならないように停めましょう。すぐにベンチが置かれた富士見台に着きます。おそらく富士山が見えるのでしょうが、筆者は一度も見たことがありません。斜面に架けられた短い橋をいくつか渡り、本沢温泉のテントサイトを抜ければ本沢温泉です。わずかに坂道を登れば正面玄関で、その前に休憩所が設けられています。ひと休みしていきましょう。

本沢温泉から夏沢峠に向かいますが、ここに宿泊するなら必要のない荷物は預けてから出発しましょう。夏沢峠へは「本沢温泉の野天風呂」の道標に従います。樹林帯から左下に沢を眺めながら進めば有名な野天風呂が見えてきます。囲いなどのない野趣満点な湯ぶねが印象的です。ここに入浴するなら、本沢温泉で入浴料を払っておくこと。

夏沢峠は涸沢のような所から道標に従って登ります。樹林帯に入ると、真下に本沢の野天風呂が見えてきます。そのまま道を詰めれば夏沢峠です。ヒュッテ夏沢とやまびこ荘の間を抜けた所が休憩ポイント。軽く休んだら根石岳方面に進みます。八ヶ岳らしい苔が観られる道です。30分ほどでオーレン小屋から登ってくる道と箕冠山で合流します。さらに根石岳に向かいます。正面に根石岳、その左後方に西天狗岳の山頂が見えてきます。樹林帯をひと下りすると根石岳山荘が建つ鞍部に到着。ロープに守られるようにしてコマクサが咲いていました。ここから広い登山道を登れば根石岳山頂です。岩山というイメージですが、休憩場所に困ることはありません。正面に広がるのが東、西天狗岳の穏やかな山容です。

根石岳山頂から岩稜線を下ります。鞍部の白砂新道入口から東天狗岳に向けて登り返します。岩場を抜け、ガレ気味の斜面から鉄製の橋を渡れば東天狗岳山頂です。山頂は広く八ヶ岳の主峰、赤岳の雄姿がはっきり見えています。双耳峰の西天狗岳まではいったん下って登り返します。山頂は東天狗岳とは異なり、ハイマツに覆われています。

ひと休みしたら東天狗岳まで戻り、さらに白砂新道入口まで下ります。ここで左に入り樹林帯を急降下します。枝に付けられたテープやペンキマークを頼りにすれば大丈夫です。下り着いた所が本沢温泉です。日程が許せば八ヶ岳山域で最も知られた温泉宿に宿泊してみましょう。本沢温泉からは往路を戻ります。