立山連峰(最高峰 大汝山) 登山ルート

一ノ越ルート

室堂~一ノ越~雄山~大汝山~雄山~一ノ越~室堂

技術レベル: B
体力レベル: 2
難易度: ★

初級者におすすめの日帰りコース。
立山の楽しさ、展望のよさが凝縮されています。しかも短時間でその神髄を垣間見ることができる人気のコースです。

室堂へのアクセス

●登山データ

日程: 日帰り
歩行時間: 4時間10分(登り: 2時間20分、下り: 1時間50分)
歩行距離: 3.1 ㎞
登り累積標高差: 646 m

:山荘情報
室堂

標高 2,420m

↓ 10分

立山室堂山荘

標高 2,450m

↓ 50分

一ノ越

標高 2,705m

↓ 1時間

雄山

標高 2,991m

↓ 20分

大汝山

標高 3,015m

↓ 20分

雄山

標高 2,991m

↓ 40分

一ノ越

標高 2,705m

↓ 40分

立山室堂山荘

標高 2,450m

↓ 10分

室堂

標高 2,420m

ルートガイド

室堂の標高は2,420m。ここから標高3,015mの大汝山まで2時間20分ほどの登り。日本国内登山での基準のひとつに1時間歩いて標高が300m稼げる程度の山は登りやすい。といわれます。この基準に合わせると室堂から大汝山までの高低差は約600m。一ノ越から雄山にかけて急登はありますが、初級者でも登りやすいはずです。ただし、3,000mの稜線を歩くことになるので、登山靴や雨具は登山用の物を使いましょう。

立山黒部アルペンルートの室堂ターミナルを出たところに「立山玉殿」の湧水があります。ボトルに詰めてから出発しましょう。ミクリガ池方面へわずかに進み、右の遊歩道を歩きます。正面の左上に見えているのが雄山です。すぐに立山室堂山荘の前を通ります。国内最古といわれる山小屋が展示保存されていますので、時間があれば見学していきましょう。

石畳の道を進みます。上り勾配が出てくると沿道にベンチが目立つようになります。同時にこの辺りでライチョウの親子を見かけることがあります。可愛らしい姿に頬が緩みますが、絶対に怖がらせることはしないように。大きく右に曲がると正面に小屋が見えてきます。ここが一の越山荘です。小屋の前は広く、トイレもありますので使わせてもらいましょう。槍ヶ岳などの展望にも恵まれています。ひと休みしたら、正面の急坂に取付きます。岩場とガレ場が同居したような斜面ですが、多くの人たちに踏まれた道なので、コースから外れなければ危険は少ないはずです。高度が上がってくると、一の越山荘が小さく見えてきます。肩のような台地に乗ったらここが休憩ポイント。上方に見えているのが雄山神社の社務所です。息が整ったら、さらに岩の多い斜面を登ります。わずかな時間で社務所前に到着することができます。

雄山の三角点は2,991mですが、最高点の3,003mは山頂に建つ雄山神社です。ここに入るには祈祷料が必要ですが、神官による祈祷やお札や鈴、お神酒が頂けます。3,000mの山頂での体験はご利益がありそうですね。

一般の観光登山者は雄山神社から往路を引き返していきます。しかし、立山の最高地点まですぐなので、天気が安定していたら、ぜひ往復してみてください。危険な箇所はありません。ガレ気味の尾根道を軽く下って登り返します。道は尾根のわずか下、西側に付けられていますので室堂や奥大日岳などの展望に優れています。正面に建物が見えてきたら、その右側が大汝山です。ひと登りで山頂ですが、ピークにはひとりしか立つことができません。下に見える建物は大汝休憩所です。展望を楽しんだら往路を下って室堂に戻りましょう。