権現岳ルート
④観音平〜自然歩道分岐〜富士見高原展望台〜木戸口公園〜三ツ頭〜権現岳〜権現小屋〜烽火台〜青年小屋〜押手川〜雲海〜観音平
技術レベル: B
体力レベル: 4
登山定数 32.1
難易度: ★★
権現岳へのアプローチは主に天女山と観音平からとなります。
観音平からは、青年小屋方面に登り、編笠山を経由して権現岳に登る方も少なくありませんが、ここでは反時計回りの三ツ頭へ登るルートをご紹介します。
前半は笹原を進む変化の少ない道ですが、木戸口公園あたりからの稜線歩きは景色も良くなって快適な山登りを楽しめるはずです。
●登山データ
日程: 1泊2日もしくは日帰り
歩行時間: 8時間(登り: 4時間15分、下り: 3時間45分)
歩行距離: 10.9 ㎞
累積標高差: 1,357m
ルートガイド
権現岳は古くは檜峰とも呼ばれ、山頂にある檜峰神社の縁起によると古くから信仰の山として記録も残されているようです。登山口となる観音平は既に標高にして1,560mあり、かなり高い場所からスタートとなります。駐車場は2ヶ所あり合わせて50台ほど駐めるスペースがありますが、夏場はそれでも足りず、結果的には駐車場手前の林道脇に多くのクルマが駐められることになります。観音平は基本的にはクルマでしか来られませんが、2022年は北杜市とノースフェースと地元旅行社が共同で小淵沢からのシェアタクシーを運行しています(予約制)。
登山届の提出を済ませたら八ヶ岳横断歩道を進みます。編笠山方面へのルートもありますので注意して標識を確認し、三味線滝方面へ進んでください。一旦下った道を上り返してしばらく進むと三ツ頭への分岐となります。ここからが本格的な登りとなりますが、この笹原の登り道は変化が少なくしばらく我慢の登山となります。1時間以上我慢して登り続けると東側が開ける富士見高原展望台に出て、更にしばらく進むと木戸口公園にたどり着きます。ここまで来るとようやく権現岳が視界に入ります。更に30分ほど歩くと視界が一気に開け編笠山のきれいな円錐の山容をを視認でき、天女山との分岐まで進むと今度は南アルプスも良く見えてきます。
登山口から3時間半〜4時間ほどで三ツ頭に着きます。ここでも既に晴れていたら文句なく素晴らしい景色となります。上を見ると擬宝珠と権現の見分けが付きにくいですが、手前が権現岳になります。ここからは少し急登ですが1時間ほどで権現岳山頂に到着です。
こちら側から進むと、檜峰神社は手前となりますので、お参りをした後に山頂へ立って下さい。山頂は岩場ですので順番に登りましょう。
山頂直下岩場の下の道を少し進んだ左手に権現小屋が現れます。眼前にそびえる擬宝珠岳をトラバース、青年小屋を目指して進みます。途中いかにも烽火台と言った場所を通過して、1時間少し歩くと青年小屋に着きます。ここから岩場を30分ほど登ると編笠山ですが、まっすぐ観音平へ下山します。少し足場に大きな岩が多く進みにくいですが、2時間半から3時間ほどで観音平へ戻ります。