経ヶ岳 登山ルート

権兵衛峠ルート

権兵衛峠登山口〜アンテナピーク〜北沢山〜コイノコ〜展望地〜中央分水嶺表示看板〜経ヶ岳

技術レベル: B
体力レベル: 3
難易度: ★★

2019年「経ヶ岳を愛する会」の方々によって開通された新道「権兵衛峠ルート」、仲仙寺や所ダムなどのルートに比べアップダウンはあるものの標高差は少なく、時間も少し短く登れるルートのようで、より多くの方に登って欲しいという経ヶ岳を愛する会の皆様の想いが伝わってくるような登りやすいルートになっています。また他の2ルートに比べても展望や高山植物の群生を見ることもできるため、これからはこのルートが主流となることでしょう。新道を作っていただいた皆様に感謝の気持ちを込めて登りましょう。

●登山データ

日程: 日帰り
歩行時間: 6時間50分
歩行距離: 10.6 km
登り累積標高差: 1,169 m(下り累積も同じ)

:山荘情報
権兵衛峠登山口

↓ 50分

アンテナピーク

↓ 5分

岳見岩

↓ 30分

高山植物帯

↓ 15分

北沢山

↓ 15分

アヤメ山

↓ 15分

コイノコ

↓ 15分

2038mピーク

↓ 10分

岩場展望地

↓ 25分

中央分水嶺

↓ 60分

経ヶ岳

↓ 1時間20分

コイノコ

↓ 1時間

アンテナピーク

↓ 30分

権兵衛峠登山口

ルートガイド

登山口は分かりやすいのですが、登山届を出すBOXはありませんので、アプリなどを使って登山届を出すようにしましょう。登り始めるとすぐに気がつきますが、登山道はその多くが笹原が刈り取られた比較的柔らかな土の上の道で、クッションにもなるので、特に下りでの膝への負担も少し軽減されるのではないでしょうか。
しばらく森の中の道を進むと右手に荷物用貨車用レールの横を通り、更に少し上がると巨大なアンテナ塔のピークに出ます。レールはこの建物が作られた時のものなのでしょう。ここでは北に経ヶ岳が眼前に迫り、南側には谷を挟んで南アルプスの主脈を既に見ることができます。ここからがいわゆる尾根道でアップダウンが続く登山道になります。岳見岩や三兄弟岩の目印となる岩などを経て上り詰めていくと、登山口から1時間半ほどで樹林帯が開け左右に高山植物が群生するエリアに出ます。
7月はアヤメとササユリの群生が見られます。
ここからが権兵衛峠ルートのハイライトになります。しばらく進むと中間地点北沢山に出ます。さらに歩くとアヤメ山そして最も展望の良いコイノコまでのルートは、南アルプス、御嶽山、そして中央アルプスの将棊頭山と西駒山荘まではっきりと見ることができます。
このルートの魅力は展望と高山植物と言えます。

コイノコを過ぎるとまた森林帯を進み、2034mピークを過ぎた先には森の隙間から乗鞍や北アルプスも見ることができる岩場展望地があります。2つに分かれたルートの片方のルートは、ルートの中で最も難所となる岩場の道となります。岩場を避けて進む道もありますので、初心者の方も心配はいりません。そして中央分水嶺を過ぎるとここからが胸突き八丁。森の中をひたすら急登が40−50分続き、それを越えてややなだらかな道となり、しばらく進むと木に囲まれた経ヶ岳山頂に出ます。

山頂からは展望が臨めませんが経ヶ岳らしい石塔や碑が並びます。ここまで4時間ほど。
標高差と時間では伊那の仲仙寺からのルートよりも少し優しい登山道と言えるかもしれません。