北沢峠ルート
①北沢峠~長衛小屋~仙水小屋~仙水峠~駒津峰~甲斐駒ヶ岳~駒津峰~双子山~北沢峠
技術レベル: C
体力レベル: 3
難易度: ★★
標高2,030 mの北沢峠からスタートする周回コース。
白い花崗岩の照り返しが厳しい斜面を登って山頂を目指します。
●登山データ
日程: 1泊2日
歩行時間: 7時間10分(登り: 4時間20分、下り: 2時間50分)
歩行距離: 8.2 km
登り累積標高差: 1,216 m
ルートガイド
北沢峠のバス停から、南アルプス林道を広河原方面にわずかに戻ると長衛小屋に入る道があります。この道を進むとテントサイトから長衛小屋の前に出ます。ここが実質的な登山口になります。小さな沢を渡って樹林帯に延びる道を進みます。いったん沢から離れて高度を上げていくと、本格的な登りになります。ロープが張られた小さな岩場を越えてしばらく歩けば仙水小屋に到着します。
小屋の前からさらに樹林帯を登ります。斜面に岩が堆積した箇所で、斜面に沿って右へ。岩の上を歩けば仙水峠です。ここで左へ。急斜面の道を登ります。樹林越しに見えているのが摩利支天。左に北沢峠から登ってくる登山道が見えます。この道と合流するところが駒津峰です。小広い台地状の駒津峰からは迫力のある甲斐駒ヶ岳が見えています。
駒津峰から岩場を一気に下ります。その後、軽いアップダウンを繰り返すようになります。六方石という大きな石の脇を抜けると、岩稜線を登るようになります。途中、直登して山頂に向かう道がありますが、この道は上級者向けなので右へ。花崗岩の白い砂礫の道を歩くようになります。まるで、SF映画で見る異星にいるような気分になるかもしれません。この花崗岩の道は山頂まで続いています。右に摩利支天へ向かう道を分けて左へいきます。そのまま直進すれば甲斐駒ヶ岳山頂です。
山頂は小さな祠を中心にして広がっています。北岳や仙丈ヶ岳、八ヶ岳、北アルプス、富士山などの名山が手に取るように眺められます。たっぷり休憩したら、往路を駒津峰まで戻ります。駒津峰からは南西に延びる尾根道を辿って北沢峠に戻りましょう。双児山まではハイマツの中を下り、鞍部から登るようになります。仙丈ヶ岳が正面に見えています。双児山からは、樹林帯を軽くアップダウンしてこもれび山荘が建つ北沢峠に戻ります。