茶臼岳ルート
①畑薙第一ダム~茶臼岳登山口~茶臼岳~南岳~聖光小屋~聖岳~聖光小屋~茶臼岳登山口~畑薙第一ダム
技術レベル: C
体力レベル: 9
難易度: ★★★★★
どんな自然や人に会えるのか、期待に胸が躍る山旅。
聖岳エリアを存分に楽しもう。
●登山データ
日程: 3泊4日
歩行時間: 28時間20分
(登り:16時間25分、下り:11時間55分)
歩行距離: 35.1 km
登り累積標高差: 4,307 m
ルートガイド
3泊4日という設定をしました。コース上にある営業小屋は横窪沢小屋、茶臼小屋、聖平小屋の3軒。ほかに畑薙大吊橋を渡って1時間50分ほどのところにウソッコ沢避難小屋があります。モデルコースとして、1日目は茶臼小屋、2日目が聖平小屋、3日目は茶臼小屋か横窪沢小屋。という設定もあります。宿泊する小屋がきまったら必ず予約を入れること。また、どの小屋にもテントサイトが完備されています。
畑薙第一ダムから茶臼岳登山口がある畑薙大吊橋までは林道歩きになります。畑薙大吊橋は全長181m。東洋一といわれる吊橋です。高度感のある吊橋です。今回の山行で最も高度を感じる場所かもしれません。ただ、しっかりと造られているので、安心して渡りましょう。渡ったところから登山道が始まります。ウソッコ沢まではハシゴや小さな橋が連続して現れます。歩き始めはその数を数えているのですが、途中から分らなくなる。そんな感じのトラバース道が続きます。樹林帯を歩く退屈な道です。ウソッコ沢小屋を過ぎると急勾配になります。横窪沢小屋を過ぎた辺りから少しずつ展望が得られるようになります。展望ベンチが置かれた小さな台地からは、南アルプス最南端の大無間方面の山が展望できます。ここでひと息入れましょう。樺段を過ぎるとお花畑が観られるようになります。途中の茶臼小屋はお花畑に囲まれているようにも見えます。ここからひと登りで茶臼小屋下降点で。ここで聖岳に向かう尾根に乗ったことになります。左へ30分登ったところが茶臼岳です。岩稜帯の山頂ですが、富士山の眺めに心を打たれることでしょう。
茶臼岳から聖岳に向けて尾根道を北上します。茶臼小屋下降点を直進して進みます。ザレた箇所もありますが、きれいな尾根道だと思います。所々で高山植物の群生地があります。上河内岳は肩の部分から20分ほどです。360度の大展望に大満足するはずです。尾根道に戻ったら、お花畑が広がる道を北上します。南岳を過ぎると左に大きく曲がります。ガレの強い道なので足元に要注意です。正面に圧倒的な存在感を示す山が見えてきます。これが聖岳。聖平小屋の道標に従って小屋にチェックインしましょう。時間があれば聖岳を往復してきましょう。
聖岳山頂から展望する赤石山脈の迫力ある展望は、きっといつまでも心に残るはずです。時間の許す限り360度の展望を楽しみましょう。時間があれば奥聖岳にも行ってみましょう。下山は往路を忠実に戻ります。心は元気でも体は疲れているはずです。慎重に歩きましょう。