唐松岳五竜岳縦走ルート
①第1ケルン~第3ケルン~唐松岳~五竜岳~大遠見山~アルプス平
技術レベル: C
体力レベル: 5
難易度: ★★★
初心者でも問題なく歩くことができるコース
ゴンドラとリフトを利用して唐松岳と五竜岳を歩く
満足度100%の雲上山歩コースです。
●登山データ
日程: 1泊2日
歩行時間: 12時間50分(五竜岳まで: 8時間5分、下り: 4時間45分)
歩行距離: 17.9 km
登り累積標高差: 1,975 m
ルートガイド
八方バスターミナルからゴンドラ乗場へ向かい、ここからゴンドラとリフトを乗り継ぎます。歩き出しは八方池山荘の前からになります。第2ケルンまでの間で、道が2度分岐しますが、どちらを選択しても大丈夫です。白馬の山並みを映し出す八方池で最初の休憩をしましょう。ダケカンバの林からハイマツ帯を歩いて高度を稼ぎます。丸山ケルン辺りで森林限界点を超え、視界が開けてきます。不帰嶮の迫力のある岩壁が目の前に迫っています。まもなく唐松岳頂上山荘に到着します。ここに宿泊するなら、早々に唐松岳山頂を踏んできましょう。尾根道を忠実にトレースすれば20分ほどで山頂です。
唐松岳山頂から唐松岳頂上山荘を経由して稜線を五竜岳に向かいます。多くの登山者に歩かれているため、道は安定しています。ただし、途中に岩場やガレた部分があるので慎重に歩くことが重要です。眺めに気を取られて転倒などしないように。とくに牛首から大黒岳の鞍部辺りはペンキマークを頼りに歩きましょう。ここを過ぎると、ハイマツ帯を歩くようになります。前方に見えているは、もちろん五竜岳です。
白岳の分岐から、下山時に歩く遠見尾根を左に分けて少し下れば五竜山荘です。ここから砂礫の道を登り始めます。次第に勾配が強くなりますが、足元はしっかりしています。ガレ場を登るようになると、山頂まではわずかな距離。石を蹴り落とさないように注意しながら歩きましょう。短いクサリ場を過ぎ、鹿島槍ヶ岳へ向かう稜線から右に入れば五竜岳山頂です。山頂は広く展望にも恵まれています。とくに、唐松岳と鹿島槍ヶ岳はその山頂にいる登山者まで見えてしまいそうなくらい近くに聳えています。
下山は五竜山荘からは遠見尾根を歩いてアルプス平に向かいます。残雪期でなければ爽快な気分で下ることができるはずです。ただし、下り勾配の強いところもありますので、そうした箇所では歩幅を狭くしてクリアしましょう。途中の大遠見山、中遠見山、小遠見山ともに展望に優れているので、ついつい長居してしまいそうです。時計と相談しながら楽しみましょう。アルプス平からは、ゴンドラのテレキャビンを利用して下山しましょう。