乗鞍エリア

3000m峰乗鞍の山腹、Mt.乗鞍スキーリゾートが起点。コースはリフト終点から3000m近くまで登り、広々した大きな谷を滑降するダイナミックなバックカントリースキーです。

乗鞍岳は主峰剣ヶ峰(3026m )を中心とする 23 の峰々の総称。
登山の方は剣ヶ峰への登頂を目指す方が多いのはもちろんですが、バックカントリーに関してはよりコンディションの良いエリアを目指す方が数多くいます。乗鞍岳の積雪の特徴は沿岸部の山々に比べると多くはありませんが、内陸特有のドライで軽いパウダースノー。
例年GW からは標高 2,350m の位ヶ原山荘までシャトルバスが運行され、長い春のバックカントリーシーズンを楽しむことができます。紹介するルートは特に厳冬期に人気のある2 ルート。

乗鞍岳バックカントリースキー
ベストシーズン:12 月末~ 5 月の前半まで

行程:12 月末~ 4 月スキー場クローズまではスキー場のかもしかリフト終点から、バスが運行を始める 4 月の連休からは位ヶ原バス停からの登りとなります。

スキー板やボードを背負って登る体力だけではなく、どんな雪にも対応できる滑る技術は必要となります。いくつかのツアーが用意されているので、初めての方はツアー参加は必須で、ベテランの方もその時期のコンディションもあるのでまずは基本はツアーへ参加してください。

案内人
ノーススター代表 山口 謙さん

アドベンチャースポーツディレクターの山口謙(通称ヤマケン)さんは、千葉県出身。スキーメーカーでの勤務や米国での青少年教育・野外教育を学ぶなどの経験を経て、2006年より乗鞍高原に在住。夏はマウンテンバイク、冬はスノーボード・バックカントリーのインストラクター(ライディングガイド)として1年中遊びを通して自然の素晴らしさを伝えている。

「乗鞍岳ならではのドライなパウダーを狙いにいきましょう!」

  • 日本雪崩ネットワーク 雪崩従事者レベル 1 アクティブメンバー
  • 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージ Ⅱ/ スキーガイドステージ
  • 信州登山案内人

エリア近辺の天気

週間天気予報区:長野県中部地方

天気 最低気温 最高気温
11/22 3℃ 12℃
11/23 2℃ 7℃
11/24 1℃ 7℃
11/25 1℃ 10℃
11/26 2℃ 14℃
11/27 6℃ 15℃

※気象予測の数値計算結果を表示したもので、天気予報ではありません。
地形や日射などの景況により、実際の山では値が大きく異なる場合がありますので十分にご注意ください。

72時間天気情報:長野県松本市安曇鈴蘭乗鞍岳山頂 シャトルバス案内所

日時 11/21
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天気
気温 0℃ 0℃ 0℃ 0℃ 1℃ 1℃ 0℃ 0℃ 0℃ 0℃ 0℃ 1℃ 2℃ 2℃ 2℃ 3℃ 3℃ 2℃ 2℃ 1℃ 1℃ 0℃ 0℃ 0℃ 0℃ -1℃ -2℃ -2℃ -3℃ -3℃ -4℃ -5℃ -5℃ -5℃ -5℃ -5℃ -5℃ -4℃ -3℃ -2℃ -1℃ -2℃ -2℃ -3℃ -4℃ -4℃ -3℃ -3℃ -3℃ -3℃ -3℃
降水量 0mm/h0mm/h0mm/h0.4mm/h0.4mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h0mm/h ※ 16時間以降は表示されません
風向 北北西
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北北西
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※天気情報は当該地点を含む5㎞四方の場所の情報となります。
※天気予報マークは一次細分区域から表示しています
KCCS API

Route Information

ルートインフォメーションや滑走ルートはあくまで参考としてその概要が表記されたものです。山へ入る人のスキルや天候、雪の状況で大きく変わることもあります。入山はツアーに参加するか、経験豊富なガイドを同行するようにしてください。ルートについても詳細はツアー主催者やガイドに確認してください。

乗鞍岳バックカントリースキーフィールド 紹介

【摩利支天岳】

スキー場トップ(2000m)からツアーコースを進み、約2時間程で位ヶ原へ。位ヶ原は標高2,500mのハイマツが広がる台地。この台地に上がった時点で天候や積雪を判断することが多く、風雪が強い場合は位ヶ原へ上がる急斜面を何本か登り返して楽しむ方が多いでしょう。天候と積雪コンディションが良いと判断される場合はさらにその先へ向かいます。

位ヶ原を横断し、乗鞍岳の北側の山塊へ。摩利支天岳を目指す幅広い通称摩利支天尾根を登りあげ、2時間程で摩利支天岳の稜線(標高:2780m)に到着(合計4時間)。

摩利支天岳は山頂付近に旧東大コロナ観測所がある岩山です。通常この稜線がドロップポイントとなります。東面の通称すべり台(=登ってきた摩利支天尾根を指す)は幅が広く比較的均一で適度な斜度の斜面のため、人気が高いポイント。また稜線から大雪渓トイレを目指す南東面のルートも斜度はきつくはなりますが、斜面幅にも余裕があります。すべり台は登行の際にある程度積雪コンディションの判断が可能ですが、大雪渓トイレを目指すルートは斜面方位も異なるため、ドロップイン前には十分な積雪コンディションチェックが必要となります。この2ルートは登り返しなくツアーコースを経由してスキー場に戻れる点で◎です。

【富士見岳】

摩利支天岳を目指すルートで稜線まで上り、摩利支天岳稜線から山頂西側の畳平へ向かう夏の林道を
利用して富士見岳の稜線に出ます。
この林道は凍結している場合が多く、アイゼンを使用する場合も多いので注意が必要です。

稜線から山荘を見下ろすとそこに広がる広大な沢が通称富士見沢。
そのまま稜線からドロップインするも良し、さらに北側のピーク(富士見岳ではない。山頂はさらに北側)からの急斜面を楽しむも良し。どちらにしても滑る斜面の積雪コンディションチェックは慎重に行いたいところです。

富士見沢は幅が広く広大なため、一度ドロップインするとスピード感覚が狂う程。

また沢内には雪崩に対しての安全地帯が少なくリグループのポイントの選択は十分に注意して行いましょう。沢の下部まで降りると多様な地形の樹林帯が待っています。地形を楽しみつつも濃いめの樹林帯は注意して進み、県道へ到着。せっかくなので、位ヶ原山荘で極上のコーヒーを楽しむのはいかがでしょうか? ご主人一人での営業のため業時期や立ち寄りでの利用可能時間は前もってチェックしてください。立ち寄りの場合は居心地が良すぎるので、長居は禁物。気がつくと天候が大きく変わっていることもあります。山荘からは県道を経由して 30 分程の登り返しでツアーコースに戻り、スキー 場まで下ります。山荘を出てすぐに雪崩斜面を横断することになるので通過には細心の注意を払います。

 

バックカントリーツアー紹介

■ビギナーバックカントリー

初めてのバックカントリーに挑戦される方には簡単な雪崩講習や雪崩装備の使用方法の練習等も含まれる『ビギナーバックカントリー』がお勧めです。

バックカントリーに入る上で知っておくべき雪崩や地形の理論や各種装備の操作方法等の簡単な講習*を行います。フィールドではハイクの仕方や安全の確保、ライディングのコツを丁寧に指導。参加者の疑問や不安をひとつひとつ解決していきます。初めての方でも安心してバックカントリーでのライディング楽しむことができます。自分の滑りにあまり自信がないというスノーボーダーの方にはフリーライドレッスンの受講をお勧めします。

●シーズン
1月中旬〜3月末
スケジュール
・集合・受付(7:30AM)
・雪崩講習(8:00AM)
・フィールドへ移動(9:00AM)
・ハイク開始(9:30AM)
ハイクは約2〜3時間。ガイドがペースを調整し、休憩を挟みながらハイクするので、初めての方でも無理無くハイクできます。
・ライディングはコンディションと参加者のレベルに合わせてガイドがコースを選択します。
・帰着(3:30〜4:00PM)
必要装備
スノーボード又はスキー、ブーツ、スノージャケット、スノーパンツ、バックパック(30L前後)、雪崩ビーコン、プローブ(ゾンデ)、シャベル、ハイク用伸縮式スキーポール、登行用具(シールまたはスノーシュー)、スキークランポン(スキー、スプリットボードの方)、行動食(昼食)、水筒、予備ゴーグル、予備グローブ、ダウンジャケット(小さくパックできるもの)
レンタル装備
バックカントリーに必要な装備、ビーコン、プローブ、シャベル、ハイク用ポール、スノーシュー、バックパックをレンタルしています。詳しくはこちらから。
対象
スノーボード、スキー、テレマークスキー。スキー場内の急斜面を新雪や深雪等どのようなコンディションでも転倒せずに安全に滑走できる方。
年齢制限
高校生以上(20歳未満の参加には保護者の同伴が必要となります。)

■経験者向け バックカントリーツアー(乗鞍岳、平湯、焼岳)

バックカントリーの経験者には乗鞍岳を中心としたエリアでのツアーがお勧めです。標高が高い乗鞍岳のバックカントリーエリアはコンディションの良い状態が長く保たれます。また岐阜県側の平湯温泉エリアではディープでドライなパウダーを期待できます。 3 月からは焼岳に挑戦することも可能です。

標高
3,000m を超えるピークを目指すもよし、ツリーランやナチュラルハーフパイプ等、ガイドがその日の天候やコンディションを考慮しながらゲストの希望に沿ったツアーをプランします。
シーズン
乗鞍岳( 12 月末 〜 6 月上旬)、平湯温泉( 1 月中旬 〜 3 月上旬)、焼岳( 3 月 〜 4 月中旬)
スケジュール
受付( 7:30AM )・フィールドに移動 8:00AM )・バックカントリーツアー(ハイク 3 〜 5 時間)・ツアー終了(3:00 4:00AM )
装備
スノーボード又はスキー、ブーツ、スノージャケット、スノーパンツ、バックパック(30L 前後)、雪崩ビーコン、プローブ(ゾンデ)、シャベル、ハイク用伸縮式スキーポール、登行用具(シールまたはスノーシュー)、スキークランポン(スキー、スプリットボードの方)、水筒、予備ゴーグル、予備グローブ、ダウンジャケット(小さくパックできるもの)、ヘッドランプ
レンタル装備
バックカントリーに必要な装備、ビーコン、プローブ、シャベル、ハイク用ポール、スノーシュー、バックパックをレンタルしています。詳しくはこちらから。
対象
スノーボード、スキー、テレマークスキーのバックカントリー経験者(初心者不可)
年齢制限
高校生以上(20 歳未満の参加には保護者の同伴が必要となります。)

■経験者向け 位ヶ原山荘泊バックカントリーツアー

位ヶ原山荘は標高2,350m に位置し、冬の間は歩きでしかアクセスできない山奥の山荘です。同時に乗鞍岳に登る人々にとっては雪山のオアシスとして安らぎをあたえてくれる存在でもあります。ご主人はいつも変わらぬ笑顔でゲストを迎えてくれ、彼に会うために山荘に通う常連客も少なくありません。
天候によっては満点の星空と神々しい日の出を見ることができます。
バックカントリーツアーとしては山荘をルートに加えることによってライディングのバリエーションを増やすことができ、より深く、遠くを目指すことが可能になります。厳冬期の乗鞍岳と、山荘でのゆっくりと流れる時間を楽しむには最高のツアーです。

スケジュール
1 日目・受付( 8:00AM )・スキー場に移動 8:30AM )・ハイク開始 9:30AMハイク&ライド・位ヶ原山荘到着(3:00PM )・夕食 18:00PM
2日目・朝食( 7:00AM )・ハイク開始 8:00AM )ハイク&ライド・スキー場に到着 2:30PM )・帰還 3:00PM
装備
スノーボード又はスキー、ブーツ、スノージャケット、スノーパンツ、バックパック( 30L 前後)、雪崩ビーコン、プローブ(ゾンデ)、シャベル、ハイク用伸縮式スキーポール、登行用具(シールまたはスノーシュー)、スキークランポン(スキー、スプリットボードの方)、水筒、予備ゴーグル、予備グローブ、ダウンジャケット(小さくパックできるもの)
追加装備
山荘には布団の用意があります。通常のバックカントリーの装備に加えて、飲料水、洗面具、リラックス着等山荘で必要と思われる用品をお持ちください。
レンタル装備
レンタルの装備の用意はありますが、このツアーには各装備を所有し、使いこなせる経験者の参加を想定しています。
対象
スノーボード、スキー、テレマークスキーのバックカントリー経験者で(初心者不可)、スキー場内の急斜面を新雪や深雪等どのようなコンディションでも転倒せずに安全に滑走できる方。雪崩装備を十分に使いこなせる方
年齢制限
高校生以上( 20 歳未満の参加には保護者の同伴が必要となります。)
シーズン
年末年始 〜 1 月上旬、及び 2 月中旬 〜 6 月上旬までのご希望の日程
ツアー会社のご紹介 

Mt. 乗鞍スノーリゾートの紹介


長野県の乗鞍岳中腹に広がるスキーリゾート。リフト8 本、コースは 20以上拡がり、子供たちや初心者から上級者まで楽しめるスキーリゾートと言えます。リフトは最も低いスタート地点の標高ですら 1,477m あり、最大標高は 1,972m 、スキー場の標高そのものが高く、雪質は抜群と評判です。

麓には乗鞍高原などのリゾート温泉地が拡がり、決して大きな観光地とは言えませんが、宿泊施設も整っています。クルマでのアクセスは松本IC から約 1 時間、高山からは 1 時間半ほどかかりますが、逆にこうした環境やコンディションにも関わらず、人込みは避けられ、落ち着いた雰囲気で余裕を持ってスキーを存分に味わうことができます。