安部奥/七面山 登山ルート

七面山 表参道ルート

白糸滝(表参道登山口)神力坊~肝心坊~中適坊~晴雲坊~敬慎院~七面山~希望峰~敬慎院~御影石~明浄坊~安住坊~神通坊(北参道登山口)

技術レベル: A
体力レベル: 5
難易度: ★★★

七面山の最短ルート表参道から登り、敬慎院経由で七面山山頂、更には足を伸ばして希望峰まで南進。あまり見ることが無い東側からの南アルプスの絶景を眺望します。

●登山データ

日程: 日帰り
歩行時間: 9時間20分(登り5時間5分:下り4時間15分)
歩行距離: 13.4㎞
登り累積標高差: 1691.7 m

羽衣(白糸滝/神力坊)

標高 500m

↓ 1時間

肝心坊

標高 840m

↓ 35分

中適坊

標高 1,067m

↓ 1時間05分

晴雲坊

標高 1,406m

↓ 1時間

敬慎院

標高 1,710m

↓ 1時間

七面山

標高 1,989m

↓ 25分

希望峰

標高 1,980m

↓ 1時間10分

敬慎院

標高 1,710m

↓ 20分

奥の院

標高 1,666m

↓ 1時間20分

安住坊

標高 1,000m

↓ 1時間15分

角瀬(神通坊)

標高 320m

ルートガイド

七面山東稜、身延山との谷間を流れる春木川に落ちる美しい白糸滝を橋の上から見て、羽衣の登山口から表参道に入ります。古く日蓮宗信者達は、身延山久遠寺奥の院へ詣で西側へ下山し、国の重要伝統的建造物群保存地区となっている赤沢宿を経由し、この表参道から七面山へ入山しました。
七面山は現在も全国から老若男女多くの登詣者が登ることが多く、その分登詣道にはいくつかの配慮が施されています。その一つが敬慎院までの道のりを50丁とし、1丁毎に目安石(表参道は石灯篭)が配置されていることです。1丁は昔の距離の単位で360尺、現在のおよそ109m。そして大よそこの丁目石を10-15丁登ると僧坊や宿坊となっている○○坊という寺務小屋へ辿り着きます。ここは登詣者の宿泊施設兼休憩所ともなっています。そして最大の特徴は敬慎院までの登詣道は小さな歩幅で進めるよう大きな段差はほとんど無く、そのぶん道はほとんど全てがつづら折りの長い道のりとなっています。

敬慎院までは大よそ3時間半ほど。このような高所にとにわかに信じがたい巨大な伽藍が立ち並ぶ習合寺社に行きつきます。本堂横に宿坊があり、こちらで宿泊も可能、日帰りの場合はでも休憩を取ることができます。熱いお茶をふるまっていただくことも。本堂から階段を上ったところにある山門の前は東に大きく開けており、天気に恵まれれば富士山に最も近い約2000m峰として、登った人にしか味わうことができない富士山の絶景を堪能することができるはずです。
敬慎院を過ぎるとここからは普通の登山道に近くなります。サルオガセがついた静かな杉の林を抜け、途中やや急登があるものの1時間たらずで200名山、七面山山頂へ。残念ながら山頂は眺望がきかないのでもう少し頑張って八絋嶺方面へ進んでみましょう。アップダウンを行くと30分足らずで”希望峰”という、素敵な名前のピークにたどり着きます。このピークは逆に西側に大きく開けており、ここからは正面右奥の北岳から間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、荒川東岳、笊ヶ岳、聖岳、上河内岳、大無間山と見える範囲が100㎞を超える南アルプス大山脈を目にすることができます。

帰路は敬慎院から奥の院へ下る北参道を下山します。こちらも表参道と同じように丁目石と坊がマイルストーンとして配置されています。ただしピークシーズンを過ぎるとこちら側の坊は閉所されていることが多いようですので、もしご利用になる場合は事前にご確認ください。下山は敬慎院から約3時間となります。尾根稜線ルートとなるので表参道と比べ楽になると思いきや、つづら折れの道も意外と急な傾斜の道が多く、決して楽な下山とはなりませんのでご留意ください。樹林帯がほとんどですが、表参道に比べ南アルプスの景観が時折垣間見えます。敬慎院から3時間ほど下れば、下山口神通坊へ辿り着きます。